坂田彩香展 Survive 時代と闘う生命力

巷房・2+階段下、202182日〜87

現代作家画廊個展

鑑賞日:84日(水)


それは密度の問題と考えれば、早いだろう。密度が薄いと成長が早く見え、密度が濃いと変化は見えにくい。密度の違いだけで、内容物はほぼ同じに違いない。さらに観察を続けよう。すると新たなファクターが加わってくる。時間だ。密度は時間と関係してくる。そしてその関係は表面に現れる。短時間で現れることもあるのだが、密度が濃いと時間がかかるので、そこは私の手で短縮させてもらう。きっとそうなるだろうという形状に。密度の薄さによって、当然時間共に変化が目に見えるかたちで起き、その変化の大きさも如実ではあるのだが、変化のスピードは計算の内だ。結果は計算をしていない。変化のスピードの計測のみ。それは密度が濃くなっていく過程でもある。それと共に、形状としてはとても同じものには見えなくなっていくのではあるが、それはあまり重要ではない。内容物と密度だけが、問われるべきだ。対照とされた二者が決して合致することはないのだが、それも問う必要はない。設定としての対照だけが重要なのだ。