2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

遠藤利克 空洞説ー円い沼

秋山画廊、2015年2月2日〜2月28日 現代作家画廊個展 鑑賞日:2月19日(木) 溜まり。ある運動がかつてあった徴として、物質が凝縮し、その場に存在する。空間に、ではなく、溜まりが存在するのは、場でしかない。その運動は、発生を基本とし、満ちていくもの…

高松次郎ミステリーズ

東京国立近代美術館、2014年12月2日〜2015年3月1日 現代物故作家個展、自主企画 鑑賞日:2月18日(水) 認識し得ない何かを認識するために、今現実に認識できないものを手掛かりとして思考を開始するそれは認識できてしまっているものなのだが、目の前に物体…

越前谷嘉高展

なびす画廊、2015年2月2日〜2月21日 現代作家画廊個展 鑑賞日:2月14日(土) 目の前にある世界を何かしら手触りのある実体として把握し、その実体の感覚を描くには、目の前の世界の姿を自ら失い変型することが必須となる。世界というものがもともと実体では…

画楽60年 渡辺豊重展

岩手県立美術館、2014年12月20日〜2015年2月15日 現代現存作家回顧展、公立館3館巡回、共催:読売新聞社、美術館連絡協議会 鑑賞日:2月13日(金) 常に動き続けるものを2次元の平面に定着させるときに、その動きを動きとして描くために、対象は捻じれる。そ…

菅木志雄 置かれた潜在性

2015年1月24日ー3月22日 国内現代現存作家個展、自主企画単独開催 鑑賞日:2月10日(火)私とあなたの間に横たわる距離を知覚するために、世界の厚みを測る。その厚みの基準となるものは、もののかたちとその表面のあり方にある。どこまでがもので、どこから…

ガブリエル・オロスコ展ー内なる複数のサイクル

東京都現代美術館、2015年1月24日−2015年5月10日 現代海外現存作家個展、共催:読売新聞社、美術館連絡協議会、単館開催 鑑賞日:2月10日(火)世界の真実がどこかにあるはずで、そういえば見たことがあるような気もするのだが、はっきりとは覚えていない。…