横溝美由紀 crossing points - A scene of light

MARUEIDO JAPAN、2018年10月2日~20日

現代作家画廊個展、3会場同時開催

鑑賞日:10月2日(火)

 

空間がある。空間はどこにでもある。とはいえ、どこにでもある空間ではなく、私がいるべき空間について、私は考えなければならない。では、私がいるべき空間とは。私と空間を結び付けるために、私は座標軸を設定する。それは一本の線として現れる。しかし、その空間に私は存在することはできない。その空間はあくまでも仮象でしかないからだ。では、なんの仮象なのか。その答えを見つけるために、さらに線を設定する。線は2次元ではなく、3次元として現れる。3次元となった瞬間に、その線は線ではなく厚みを持った物体となる。架空の2次元から架空の3次元へと、次元の飛躍が起きるとともに、私のいる場所は跳躍する。その跳躍によって、さらなる空間が発生する。その空間とはなにか。そこは私がいるべき空間なのだろうか。不在としての存在のために空間が設定されていたとしたら、空間で行われたであろう出来事、その痕跡しか見ることはできないので、それは存在を表すのか、不在を表すのか。空間で物質は繰り広げている(かもしれない)出来事に私は関与することはできない。だからこそ空間が発生する。それは物質の出来事として、