諏訪未知 interior

gallery21yo-j 、2016年4月7日〜4月24日
現代作家画廊個展
鑑賞日:4月16日(土)

ものが存在するということの神秘とその不可知さをかたちに置き換えるために、そのもののかたちは再現できない。かたちというものはあらかじめあるものではなく関係性のなかに、その関係性を成立させる空間とともにあるのだから、かたちをかたちとして存在させることに意味はなく、関係性をかたちとして存在させなくてはならない。その一つとして影がある。しかし、この影も光という照射体、それは視点に置き換えることもできるが、に導かれた、一時的な形象にできないしかないが、この関係性をで生まれた形象も一時的なものでしかない。そのかりそめの形象はかたちそのものではないので、かたちを現した形象にことにはならない。影は影ではなく、かたちそのものでしかない。しかし、影にもいろいろな存在の様式がある。影をかたちにするには影自身の空間のものなかでの関係性があるため、そのかたちの姿は実体としても影としても断片とならざるをえない。