和田昌宏個展 「Rμv-1/2gμvR=(8πG/c^4)Tμv」

LOKO GALLERY、2016年7月8日〜8月6日
現代作家画廊個展
鑑賞日:7月21日(木)

祈りに似た行為を何かに捧げる。それによって私は世界と結びつく。その行為は、私以外の世界を現したものであるから、私の理解と手を施しようのない物体とともにあるものでなくてはならない。その物体は私の意志とは違う動きをする。私はその物体をコントロールすることを放棄し、共にあることを選ぶ。だからこそ、その設営もまた非常に重要な儀式となる。他者を召喚するのではなく、私が世界と同化する。私は常に世界からは外れており、私は世界のことがわからない。世界に対する論理的な思索は常に行き詰る。なぜなら私は世界の一部分しか見ることができないからだ。そこでその見えない世界を見るために、私のそばに見えないものを引き寄せる。だからこそ、周到に準備をし、偽の、しかし完全であるために全体として現れる、世界を創出する。私は世界と共にあり同化し、そしてなおもその世界の外部に立つ。