大塚智嗣展 蘇生

巷房12020914日〜919

現代作家画廊個展

鑑賞日:916日(水)


表面を作らなければならない。作るべき表面を必要としているものも、元来表面を持っているとしても。表面を整えることで形が定まる。表面を施されなくても、形は既にある。どちらが本来の姿と呼ぶべきか。その表面は必要でない。「その」は、どちらの表面でもなく、どちらの表面でもある。形を全面的に受け入れたうえで、形の変容も企図した表面への介入。それは、表面の二重の否定としてある。作られた表面は、本来の表面になりようがないのだから。その作られた表面に覆われた形は無に還る。表面の内側は存在しない。表面が表面として実体を持ち、背後の形を消滅させて、横たわる。重みはどこへいくのか。その重みの存在に表面は耐えるために、より強固に表面はあり、外界を反射する。