戸張花展

ギャラリイK、‪2017年11月13日〜11月25日‬
現代作家画廊個展
鑑賞日:11月22日(水)

物事は変容する。その変容の結果としてある形を持つ。その形はあらかじめ決定されていたものではなく、かといって、完全なる偶然の結果でもなく、ある行為と素材との関係から導き出された必然としてそこに存在するものだ。だから、存在するのは、その外形としての形ではなく、行為と変容の積み重ねとなる。
では、ここで問わなければならない。その行為と変容はなにを指向しているのかと。
空間というある量質の存在、もしくはその存在の証しを、表現するために、その表現によって空間に量質が存在することを表明するために、素材は空間を充填していかなくてはならない。そして、既成の姿の組み合わせで無から有を作り出すのではなく、素材が素材として空間に存在し、その空間とともにあることで変容するからこそ、なにかがそこにあるということが他者に伝わり、それが新たな存在として認知される。