引込線2017

所沢市立第2学校給食センター、2017年8月26日〜9月24日
現代作家グループ展、自主企画単独開催
鑑賞日:9月15日(金)

態度を示さないとカタチが生まれない。何かのカタチを生み出すために、所作を決めるというわけではないかのだが、その所作を育む態度から何かが生まれてしまう。それがなんであるかはわからないが、生まれたという事実、カタチになるという事実を目に前にして、その先に進むしかない。本当のことをいえば、何も生まれず、カタチなどないのかもしれない。しかし、その痕跡はある。かすかではあるが、手応えもある。生まれていないかもしれないが、かすかな手応えがある限り、私は、その態度を止めることはない。カタチからは何も生まれない。それを生み出す態度から、カタチとともに何かが発生する。しかしそれは、カタチにならない痕跡というカタチから発生するのか。この堂々巡りの円環を逃れる方法はない。逃れる必要もない。その痕跡から次の態度を決めるのだから。