仮説と星屑 諏訪未知 保坂毅

A-things、2016年8月11日〜10月2日
現代作家画廊二人展
鑑賞日:9月25日(日)

ある立体物が直線で構成されていて、なかに空洞を孕み、6面以上の面を持つ時、その面と面はどのような関係にあるのか。ある平面に2色以上の色彩が塗り重ねられた時、その色彩と色彩はどのような関係を持つのか。この二つの問いが、平面と立体という次元の話を超えて同じ問いとなる場所で、距離が発生する。距離を構成するものが空間ではなく、距離を超えるものとしたら、そのものは何か。この問いに答えるために、色面が空間を孕んで重ねされる。奥行きは浅く、面が物体として存在する。そして回転する。回転することで、空間が変わる。変化を求めるために回転するというよりも、回転しても変わらない構造を持っていることを確かめるために、回転を受け入れる。その面と奥行きの違いのヴァリエーションが、次元の違いを超えた空間の存在を示す。